サワロ国立公園のリンコン山脈へのバックパック旅行!

 ツーソンの特徴の一つは色々な山脈に囲まれているところです。北にはカタリナ山脈、西にはツーソン山地、南には(約60キロ離れた場所にある)サンタ・リタ山脈があり、そして東にはリンコン山脈が広がっています。それに加えて、年がら年中日光に晒して乾いた砂漠や涼しい山林の対照はアリゾナ州の醍醐味です。なので、山登りが好きな人にとって、ツーソンは天国みたいなところかもしれない。その理由で、アリゾナ州で生まれ育った僕が山登りに興味が湧いてきたことは当然のことかもしれない。例えば、子供の頃、リンコン山脈でバックパック旅行をする計画を親の知人が持っていると聞いたや否や、僕もいつか同じことに挑んでみたいことを理解した。「一緒に連れていってもいいかな~?」と聞いてみたが、もちろんただの子供の僕の希望を聞き入れるわけではなかった。でもその時からリンコン山脈を見ると、その夢を思い出していた。だから、二人の友達といつかリンコン山脈に挑戦してみたいという夢を共有していることを知ってから、早速山登り旅行の計画を立て始めた。

ツーソン周りの山

 その二人の友達はガービンやタイラーといいます。ガービンは中学時代からの友人で、タイラーは高校で会った友達です。みんなすごく仲が良いやつです。高校の頃から、僕たちは三人で一緒にハイキングや山登りを楽しんでいます。二人とも私よりもプロなので、ルート作りや道具整理を彼らに任せました。実は、私は新しい装備を買う余裕がなかったのですが、ガービンに中古のパックや中古のテントをもらいました!そのおかげで、この旅行に参加できるようになりました!そして、ガービンの実家はリンコン山脈の西の山下にあるので、便利な出発点になりました。

 リンコン山地はアリゾナ州のサワロ国立公園の東地区に位置する山脈である。この山脈には、タンケ・ヴェルデピーク、マイカ山、リンコンピークという三つの山頂がある。しかし、時間が限られており、最も標高の高い二つの山頂に登りたかったので、タンケ・ヴェルデピークをスキップすることに決めました。そうすれば、私たちは五日間かけて山脈を越えることができると思っていました。作成したルートは、ガービンの実家を出発し、マイカ山やリンコンピークに登頂し、山脈の東側から下山するものでした。その間に三つのキャンプ場に泊まる予定でした。

ルートの地図

 必要な準備の中で、一番重要なのは食料品でした。

 乾燥食品が高価なので、自分で食材を乾燥させることにしました。幸いなことに、ガービンが数年前にクリスマスプレゼントとして脱水機をもらったため、さまざまな食材を簡単に乾燥できました!油はあまり乾燥しないので(油には水分が含まれていないため、脱水できない)、大体野菜や豆を乾燥させました。しかし驚いたことに、低脂肪のひき肉も乾燥させることができました!

脱水されたインゲン豆やレンズ豆スープ

 手作りの乾燥食品以外には、フルーツ(リンゴやオレンジ)、チーズ、ソーセージ、パン、ミックスナッツなども持っていきました!

 それで色んな料理を作ることができるはずだと思いました!

 

 食品を乾燥させ終えて、荷物の整理も完了したので、出発前の準備が終わりました。次の五日間の衣食住を自分の背で持って行かなければならなかったので、結局パックの重さは21キロにもなりました。やっぱり重かったです。

 

 出発日の前日はみんなガービンの実家に泊まって、できるだけエネルギーを蓄えておきました。そして、幸いなことに、その夜は雨がザーザー降ってきたので、砂漠を渡るための水を持っていく必要がありませんでした。途中で小川から水を汲んで濾過できるはずだったからです。
 翌日の朝5時に起きて、朝食の準備を始めました。今日の長い旅に備えるために、栄養価が高い具たくさんのハッシュ(ジャガイモや卵の料理)を作ることにしました。食べ終わってから、みんなはパックを背負ってガービンの実家から出て出発しました。暗雲はまだ空を覆っていた。

出発します~!前に立っているのはタイラーであり、後ろに立っているのはガービンです

 その最初の日は27キロも歩いてしまいました。目的地は砂漠が山林に変わり始める高度にある「グラッシューシャック」というキャンプ場でした。なぜ出発日にそんな長距離を歩かなければならないかと聞いたら、理由が二つあります。一つは早く山地に入りたかったからです。みんなは日常生活で同じサボテンや砂をいつも見ることに飽きてきたという理由でこの旅行の計画を立てたので、そんな気持ちは当然でしょう。簡単に言えば、松や雪を見たかったんです。二つ目は、最初の日は体力が一番高いはずだったので、そしてそれに加えて砂漠を横切るのが一番大変なので、体力が衰える前に速く突き進みたかったからです。でもそうとしてもやっぱり、一日で20キロ以上の荷物を背負いながら27キロも歩くのは簡単なことではありませんでした。

砂漠の小川だ!    砂漠にある滝や小川はほとんどが雪解け水です

 いつもはただの乾いた川原だった場所は、昨夜の大雨のおかげで、奔流のようになりました。サワロの林にそんなにも多くの水が流れるのは言いようのない美しい光景でした。最初に見つけた滝で休憩を取って、岩場からの眺めを楽しみながら昼ご飯を食べていた。今日の昼ご飯はガービンが作ったソーセージやチーズのサンドイッチでした。バゲットにチーズとソーセージを挟んだシンプルなものでしたが、そこまでおそらく15キロ以上歩いてきたので、とても美味しく食べてしまった。食べ終わった後、骨まで冷える程冷たい小川から水を汲んで濾過しておき、再び歩き始めました。キャンプ場までまだ遠かったです。

岩場からの眺め

  キャンプ場にようやくたどり着いた時はもう漆黒でした。おそらく日没からもう一時間も経って真っ暗の中を歩いてきたと思います。そのため、ヘッドランプが役立ちました。でも暗闇を気にせず、やっと砂漠から離れて山に到着したことにほっとしました。みんなはすごく疲れていましたが、寝る前の準備はまだたくさん残っていました。私は料理の準備を担当しました。晩ご飯はレンズ豆スープでした。その間に、二人ともテントを張ってくれました。タイラーは火を起こそうとしましたが、昨夜の土砂降りのせいで、何もできませんでした。食べ終わって、暖かいカモミールを飲みながらちょっと天体観測をしてから、みんな自分のテントに入りました。夜が遅くなり、やはり温度も下がってきましたが、ぐっすりと寝ることができました。山に一つも登頂していませんが、峠を越えたはずことが分かっていた。

朝のグラシュシャック(英:Grass Shack)

 二日目は前日にキャンプ場に遅く着いたせいで、みんなちょっと寝坊しちゃった。みんな起きてオートミールを炊いて食べた後、荷物を整えて今日の目的地に向かいました。それは、マイカ山の山頂の直前にあるマンニングキャンプ場でした。距離は9.5キロ以上で、キャンプ場までの高度差は600メートルありました。楽勝とは言えない道のりでしたが、雪を見るのが楽しみでした。途中で昼食を岩場で取り、残りのパンでガービンはまたサンドイッチを作ってくれた。まるで爬虫類のように日差しの下に横になってエネルギーを回復しておいた後、また出発しました。

マンニングキャンプへの出発直前

 今まで残雪がちらほらありましたが、これからのルートは雪深い道でした。最初の豪雪を見て、私たちは昨日ガービンの実家から出発したことが信じられませんでした。本当に24時間前にはまだサワロや岩ばかりでした。その雪道を通って2時間後、マンニングキャンプに着いた。まだ4時くらいだったので、昨日と違って日が暮れる前にキャンプをちゃんと設営する余裕がありました。本当によかったです。

マンニングキャンプの木漏れ日

 二人ともテントを組み立てている間に晩ご飯を作り始めた。今回はチリでしたが、高度や寒さのせいで、時間がかなりかかりました。水が湧き上がるまでに約30分かかったくらいだった。しかし、暖かいもので体を温めるのは気持ちよくて、すぐに眠気が襲ってきました。それで寝る前の準備をしていた。そしてそう言えば、キャンプ場は雪深くなったので、キャンプ場に着いた時僕ら以外にそこで泊まるバックパッカーが一人しかいなかった。そして、その理由は直ぐに分かりました。それは、雪の中でテントで夜を過ごすことはやっぱり苦しいことだ。旅行の計画を立てた時、マンニングキャンプで体温低下を防ぐためにみんな同じテントで寝ることにしたが、お互い抱きしめても寒さが我慢できないほど冷え込んでいました。睡眠時間は数時間経っていたのに数十分だけみたいに感じた。そしてやっぱりテント内は狭すぎたので、結局僕はパックや道具を置いているテントに移動してそこで日の出まで乗り越えることにしました。

マンニングキャンプで見られる星空 砂漠の大気は湿気が殆どないので星がはっきりと見える

 三日目の朝、体を温めるために朝焼けに立ちながら味噌汁を飲んだ後、マイカ山の山頂へ直ぐに向かいました。キャンプ場から山頂までわずか2.4キロくらいですが、雪が大変積もっていたため、パックを背負わなくても一時間以上かかりました。山頂付近では膝まで雪が積もっていました。山頂に着いたと、最初の山を克服することが本当にできました。やった!達成感に満ちて少し休憩し、ガービンが持ってきたソーセージやチーズを朝食としていただきました。キャンプ場に戻った後、キャンプを片付け、荷物を整理してから次のキャンプ場に向けて出発しました。

イカ山   標高:2627メートル

 次のキャンプ場はハッピーバレーです。マンニングキャンプからはたったの13キロですから、楽な日のはずでした。そして、幸いなことに、本当に楽な日でした。マンニングを出発してから2時間経って悪魔のお風呂に到着しました。そこで昼食をとることにしました。滝の流れは私たちが留まっている崖の下にある池に注ぎ、他の小川につながっていました。昼食はツナ缶詰やミックスナッツでした。小川の流れから水を取って濾過しておき、その後再び出発しました。悪魔のお風呂からハッピーバレーまでは稜線に沿った平坦なコースであり、休憩を取らずにキャンプ場まで突き進むことができました。

悪魔のお風呂(英:Devil's Bathtub)

ハッピーバレーに下り始めると同時に太陽も沈み始めました

キャンプ場に到着してから、私は再び晩ご飯の支度を始めました。ちなみに私はいつも料理の準備を担当しているので、「キャンプ主夫」という称号を与えられました。今回の飯はひき肉と野菜、ジャガイモを使ってシェパード・パイを作りました。そして、この旅行で作ったものの中ではこれが一番美味しいと言われました。食事を終えると、昨夜よく眠れた人は一人もいなかったので、みんなすぐに眠ってしまいました。

 4日目に目指したのはリンコンピークの山頂でした。目的地までの距離は7.5キロで、キャンプ場から山頂までの高度差は600メートル以上あり、かなり困難なルートです。しかし、幸いなことにキャンプ場に帰ってくる予定なので、パックを持っていく必要はありませんでした。それで、僕らは水や食事だけを持って最後の挑戦に向かって足を踏み出した。

 山頂に近づくと、傾斜が急激な登りに変わりました。リンコンピークにも雪がしっかりと積もっており、足場が滑りやすくなっていました。なので、転んで谷底までまさかさまに落ちないようにするためには四つん這いに進まなければならないところもありました。

リンコンピークの中腹の傾斜

 ちなみに崖から落ちてしまう場合は、落ちった人はマリオのように「うわぁぁぁ〜」と叫ばなきゃだめだというルールも成立しました。

youtu.be

山頂にたどり着く直前に休憩を取って昼飯を食べました。今日もまたツナ缶詰やミックスナッツでした。エネルギーを回復すると、最後の命の危険性を感じるほど急激な傾斜を登って、二つ目の山を克服できました。頭上でカラスか何かの鳥が飛んでいるのが見えました。そして意外なことに、山頂にはたくさんのテントウムシがいました!テントウムシは春に卵から孵化するため、この時期にたくさん集まるのかもしれません。彼らは山頂の寒さから身を守るために集まっていたのでしょう。しかし、突風が吹き始めたので、すぐに下山する必要がありました。

リンコンピーク    標高:2519メートル

テントウムシいっぱい~!

キャンプ場に戻ってから、キャンプがすでに設営されていたので、やっとのんびりすることができました。正直に言って、今まで気楽にする余裕がありませんでした。ずっと歩いたり、キャンプを立てたり、撤収したりしていました。そして休憩時間にも、まだ長い道のりが残っていることを知っていたので、あまり落ち着くことができませんでした。でも今夜は違う。それで、早速晩ご飯の準備を始め、二人は焚き火に適した丸太を探しに行きました。今日はまたチリだった。日の入り前に食べ終わって、寝るまでずっと焚き火の前に座ってすごした。焚き火の前に座ってボーっとすることは人間にとって原始的な本能だと思う。

眠気を感じ、テントに入り込んで横になりました。今までの旅行で苦労しましたが、最後の夜にちょっと悲しみも感じました。やっぱり市民社会にまた戻りたくなかったです。

ハッピーバレーキャンプ場

次の日は早めに起きました。4時にガービンのお母さんに迎えに来てもらう約束があったので、間に合わなかったら大変でした。オートミールを食べて、キャンプを撤収し、荷物を整えてから、最後の目的地に向かって出発しました。実は、その目的地は割と実家に近いよく知っている田舎の道路なんです!子供のころたまにそこにオフロード走行に行っていた!ハッピーバレーから出て、その道路まで下りていきました。ところが、おそらく400メートルをまだ歩いてないうちに、岩場の隙間で足首を捕まえちゃって激しく捻挫してしまった。そしてパチッと聞こえたんです。折れたかと思いました。くそっ。的地までまだ6キロあり、そして400メートル以上下がらなければなりませんでした。前の四日間は何もなかったのに、どうして最後の日に負傷しなきゃいけないのかと思いました。どうしようか。ここでみんなちょっと休憩を取り、頭を整理してからイブプロフェンを嚙んで、目的地に着くまで我慢しようとしました。岩場から降りている間に痛みに耐えられないとちょっと休憩し、足首を休ませてからもう少し進みました。特にパックを背負いながら岩から降りるのは辛かったです。でも、平地を歩いたのはそんなに問題ありませんでした。だから、ようやく岩場から降りて川原に着いたらほっとしました。そして、最後の1.5キロを気楽に突き進むことができました。

 待ち合わせ場所に着いたのは2時半でした。約束の時間は1時間後でしたが、それは構いませんでした。むしろ、帰る前に自分の経験を振り返りたくて、自然の空気をもう少し味わいたかったので、ちょっと待たされてもよかったです。以前のバックパッキング旅行では、一番長いのは二日間だけでした。なので、今回の旅行に出る前に、「僕、本当にできるだろうか」という疑問もあったが、本当にできたのはよかったです!その五日間の間に、新たな達成感だけでなく、アメリカの社会からの気分転換も得られました。

勝利だ!NO FREE RIDES!

 今日は、乾燥食品にもう三日前に飽きてきたので、昼ご飯はツーソンに戻るまで我慢してピザやアイスにしようと思いました!みんな一人ずつ注文しました。僕が注文したのはやっぱりパインとハムとハラペーニョのピザでした。すごく美味しかったです。

 ガービンの実家に帰って食べ終わってから、最後の荷物整理を行った後、自分の部屋に帰りました。やっぱり早くお風呂に入って眠りたかったのです。そして、みんなはそれに関して激しく同意していた。こうして、僕らの五日間の冒険は終わりました。結果は、65キロを歩いて、1800メートル以上登り、山に二つ登頂できました。子供の頃からの夢を実現する手助けをしてくれた友人に感謝します。次の旅行も楽しみにしています。